お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





「あんたは?」


「…え?」


「転校初日」


「あっ、問題なく…。なんとか楽しくやれそうだよ」



もしかして心配してくれてたり…?

いやいやいや!

もう私は変な期待なんかしないことを心に決めてここにいるんだ。



「…あっそ」



ほらね、そのとおりだった。

とくに興味はなさそうだ。



「私2年A組にいるから、なにか学校で困ったこととかあったら…いつでも来ていいからね」


「………」



ウザいよね、知ってる。

誰が行くかよって言いたいんだよね、それも知ってる。


だから私と君が一緒に暮らしていることも、親同士が再婚して一応は義姉弟ってことも、そこは一切話していないよ。


と、空気感で伝えておいた。



「それ、なに」


「へっ」


「そのビニール袋」



でも初めてかもしれない。

ここまでちゃんと会話のようなものが成り立ったのは。


あれから私と食事を取ることが本当に嫌みたいで、避けられていたけれど。

そろそろ一緒に食べてくれないかなあ……なんて考えていると、私が手にしている袋へと話題は移った。