お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





「ariaは女子中高生にも人気ですから、また新しい可能性になるんじゃないかと…」


「乗った!!」


「えっ」



そして即答したのは、ずっと黙っていたカメラマンさんだった。



「俺の腕の見せどころでもあるし、ぜひそれでやろう!いいよねお姉さん!」


「えっ、あのっ、え…」


「ありがとうお姉さん!!あなたがいてくれて本当に助かりました…!!」


「いやっ、だからっ、…ええ…」


「これぞメシアだぁぁぁ…、よかったあああっ、お姉さん最高です…!!」


「まって神谷さん、……えええ、」



そんなのやったことないのにーーーっ!!

ど素人だよ?

たとえ顔は見せないとしても、スタイルだって平均値なのに…!



「あの、こいつと俺は姉弟じゃないんで」



という否定はやっぱり、スタッフさんたちの盛り上がりに消えてしまったようで。



「ここ、生クリーム」


「えっ、ついてる…?」


「うん。…ほら」


「わっ、…ありがとう。でもこれっ、すっごくおいしい!」