お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





「十波くーん、もうちょっとだけ表情柔らかくできたりする…?
“路地裏だけどなぜか不気味なほどに爽やかな笑み”、みたいなキャッチコピーで撮りたくて!」


「無理です」


「いやっ、えっと、これ特集ページの表紙を飾る1枚だから…もう少しスマイルが欲しいんだ」



なんだあれ……!

なにあの“この世の終わりフェイス”を通り越した“絶望フェイス”は……!


さすがにカメラマンさんも困っちゃうよ…!というか、もうすでに困ってる。


本人は「無理」って即答だし、だからといって周りも無理強いさせることはできないっぽいし、これどうなっちゃうの。



「じゃ、じゃあ少しだけ唇を引き上げるイメージを作ってみようか…?」


「………」


「うん、逆に眉間が寄ったね。なんでだ」



頑張ってカメラマンさん…!

ここでプロの腕前を見せて……!



「おお…、予想どおりぜんぶにガン飛ばされてる…。これもこれでいい気はするけど、新企画だからこそ愛想いいものを撮りたいんだよなあ」