お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





考えてみればそうかも…。

もし撮影中にとんでもない吐き気に襲われたとしたなら…、それ以上にとんでもない雑誌が出来上がっちゃう、よね……?



「来てくれるんなら、やる」


「うそっ!ほんとに!?」


「まじで最初で最後だから。そのあと誘われても絶対やらねえ」


「ありがとうナナちゃんっ!!もちろん行くよ…!神谷さんにも伝えとく…!
メイクさんとかはできれば男性にしてくださいって言っておくね!」



猛烈な嬉しさのあまりガバッ!っと勢いのまま抱きついちゃったりして。

「……あ。」と、気づいたときには沈黙。



「…暑苦しい」


「あっ、わっ、ごごごごめん…!」



離れろ、とか。
吐く、とか、気持ち悪い、とか。

一切言われないことに対する違和感のほうが大きくて。


まるでそれは、私にだけは心を開きかけてくれているみたいに。



「任せてナナちゃん!お姉ちゃんがしっかり見守っててあげるから」


「だからあんたはそんなんじゃないって言ってんだろ」


「あっ、おにいちゃ───」


「相変わらず極端すぎんだよアホ」


「むっ」