お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





ふいっと、なにか腑に落ちない部分でもあるのか、拗ねるように顔を逸らされてしまった。



「それに雅には好きな人がいるから、私は応援したいんだ」


「……は?それ、あんたはいいの」


「ん?いいも何も、どうしたら雅は素直になるんだろうって困ってるくらいだよ」


「…マジで応援してんだろそれ」


「もちろん!」



屈託ない笑顔を向けてみると、今度は困惑しつつもホッとした顔。


というよりもやっぱり本当に断っちゃうのかな…。

見たかったなあ。

神谷さんも“逸材”だと言っていたし、雑誌の売れ行きにも確実に貢献できると思うのに。



「…撮影っていつだっけ」


「えっと確か…神谷さんがまた今週末に伺いにきて、そのまま予定どおり進めば来週の金曜日だったような…」



神谷さんによれば夏休み期間に予定は合わせてくれるみたいで。

それ以上伸ばすことや、学業面に影響だけは出さないと誓ってくれた。



「それ、一緒に来てよ」


「え、私…?」


「たぶんスタッフも女が多いと思うし、そんなとこに俺だけとか死ぬ」