お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





「ではまた後日詳しいお話をしにお伺いさせていただきます…!こちら僕の名刺ですっ、なにかありましたらどんなことでもご連絡ください…!」


「はいっ、ありがとうございます…!」



すごい…、編集部さんの名刺ゲットしちゃった…!

まさかこんな夏休みになるなんてっ!


そうして、

「やったあああ逸材ゲット…!!これで編集長に褒められるうううう!!」と、ぴょんぴょん飛び跳ねるように玄関を出ていった神谷さん。



「すごいっ、やったやった!ナナちゃんがモデルデビューだって!」


「ね!今日はみんなでお祝いしなくちゃ!」


「私も手伝うよお母さんっ」



夢みたいな話って、こんなにも唐突に訪れてパパッと決まっちゃうものなんだ…。


そりゃそうだよね。

声をかけられたくないからという理由だけで、外を歩くときはマスクが欠かせないナナちゃんなのだから。



「ええっ!断る!?どうしてなんでどんな理由で…!?」


「当たり前だろ。勝手に盛り上がってたのはそっち」


「そうだけど…!こんな経験ができることなんか滅多にないんだよ…?」


「別にしたいとも思わねーよ」