お姉ちゃんになった私は、毒舌クール義弟を手懐けたいので。





馬鹿馬鹿しい、くだらない。

あんな女に少しでも惹かれた俺がどうかしていた。



『へえ、そーいうことか』


『っ…!!と、十波くん、』


『安心して、俺もあんたのことなんか大っ嫌いだから。…2度と俺に話しかけんな』



気持ち悪い。

女という存在そのものが、吐きそうなくらいに気持ちが悪い。


どうしてそんなにも平気で嘘を言えるんだよ。

なんで簡単に裏切ることができるんだよ。


理解不能だ。
わからないし分かりたくもない。



『ちっ、ちがうの十波くん……!!』


『さわんな。…利用してたのは俺だ、勘違いすんなよ地味女』


『っ…』



それから何度も何度もメールや電話が来たが、俺は無視することすら面倒になってとうとうブロックした。

けれど1度だけ、『これで最後にするから教えてほしい』と学校で話しかけられて。



『こ、高校はどこを受験するの…?わたし……、十波くんと一緒の高校に行きたい…』


『…高岡西(たかおかにし)』


『そ、そうなんだ…。教えてくれてありがとう』