【後日談】

結局、志貴の誕生日パーティーは翌週に仕切り直すことになり、闇狼のアジトで盛大に開かれた。

怜央は闇狼のメンバーに私が偽りの姫だったことを、私は志貴に家政婦ではなく姫という仕事をしていたことを。

あの後、それぞれ話した。

すると『瑠佳さん改めて闇狼へようこそ』パーティーも同時に開かれて、櫻子さんの手術が一昨日成功していたことを委員長が告げると、今度は『櫻子さん手術成功おめでとう』パーティーに。

もうなんでもあり。

でも、皆が楽しそうならそれでいいかなんて思える。

志貴と新那も怜央との交際を認めてくれたし。

「姉ちゃん(瑠佳ちゃん)を護ってくれる味方が増えたと思うことにする」って。

2人もあの日、怜央の、闇狼の強さを目撃したから。

怜央と付き合うことになった私は時給を受け取るのをやめ、怜央が働いてるガソリンスタンドのバイトを紹介してもらった。


時給1,200円だった雇われ姫は、大切な人と、頼りになる仲間に出会い、今日も元気に働くのです。


「俺と瑠佳はバイトだから抜ける」

「「「押忍!お見送りします。総長!姫!」」」


愛しい総長様の側で──。

fin.

(こちらの作品をもとにした「【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。」公開中です。)