「アリサ、事情はすでに息子からきいている。きみの懸念も承知している。将来、次期国王の正妃として国民や諸外国の貴人たちの前に立つことになる。きみは、もっと自分に自信を持つ必要がある。アリサ。きみは、自分で思っている以上に美しい。きみの火傷の跡のことをとやかく思ったり言ったりする愚かな輩に勝てるだけの、強い心を持ってほしい。いや、それはすでに持っているはずかな?親バカにきこえるだろうが、息子はわたしよりはるかに良き国王になれる。きみには、その息子を支えてやってほしい。聡明で献身的なきみなら、それができるはずだ。アリサ、わたしには娘がいない。ぜひ、わたしに娘を得る喜びをあたえてほしい」

