「その想いは、日に日に増してゆく。だが、王子という立場がかえって不便にさせてしまう。軽々しい行動が出来ないからだ。思いあまって、きみの親友であるソフィアに相談をした。彼女は応援してくれると言ってくれて、実際、彼女はきみにいろいろと働きかけてくれた。遊びに行こうとか、サロンに行こうとかね。そこで偶然を装い、図書館以外できみとつき合えればとかんがえていた。が、きみは頑なに誘いにのってくれない。火傷の跡のことと、きみ自身の性格だということは、いまは理解している。だが、わたしにすれば、きみが公爵子息を愛していて、彼以外には興味がないのだとしかかんがえられなかった。ソフィアは、ちがうと断言してくれていたけどね。だから、何かと理由をつけては図書館に通い、束の間でもきみとすごした」

