あなたが婚約破棄されたいならどうぞご自由に。ですが、私の周囲は怒っているので覚悟をなさって下さい。私は私で王太子殿下に溺愛されてしあわせになりますので

「かまわない。アリサ、そのままでいい」

 王太子殿下の神々しいまでの美形にやさしい笑みが浮かんだ。

「公爵子息、きみは見下げ果てた男だな。同性として恥ずかしいかぎりだ。だが、きみがアリサとの婚約を破棄してくれたことには感謝している。アリサを自由にしてくれてありがとう」
「はい?どういう意味……」