顔の火傷の跡のことで社交界から遠ざかってはいたけれども、両親が亡くなってからはよりいっそう避けるようにしている。
後見人である叔父夫婦に屋敷も資産もいいようにされていて、日々の衣服ですら困っているくらいである。
「ドレスのことなら心配しなくってもいいわ。わたしの屋敷にきなさい。メイドたちに言いつけておくから、身支度をしてもらえばいいから。あなたには、しっかりと見届けてもらわなくっちゃ。あなたの元婚約者のあたらしい婚約者の晴れ姿をね。いまから楽しみでならないわ」
うつむいたままでいるわたしに、彼女は一方的に告げた。
後見人である叔父夫婦に屋敷も資産もいいようにされていて、日々の衣服ですら困っているくらいである。
「ドレスのことなら心配しなくってもいいわ。わたしの屋敷にきなさい。メイドたちに言いつけておくから、身支度をしてもらえばいいから。あなたには、しっかりと見届けてもらわなくっちゃ。あなたの元婚約者のあたらしい婚約者の晴れ姿をね。いまから楽しみでならないわ」
うつむいたままでいるわたしに、彼女は一方的に告げた。

