あなたが婚約破棄されたいならどうぞご自由に。ですが、私の周囲は怒っているので覚悟をなさって下さい。私は私で王太子殿下に溺愛されてしあわせになりますので

「王太子殿下もあいかわらずですね」
「まあ、ね」

 彼女はわたしの前に立つと腰に手をあて、居丈高に言った。

「アリサ。あなた、婚約を破棄されたんですってね」
「なんだって?」

 なぜか王太子殿下が、驚きの叫び声をあげた。