「ちゃんと準備をしております。申し訳ございません。本来なら上階の執務室でゆっくりご覧になっていただきたいのですが……」
書庫の本は持ち出し厳禁である。一冊しか存在しない貴重な本、ぼろぼろになっていたりする本、手に持っただけで傷んでしまう本、理由は様々。本を護るため、この規則だけは守ってもらわねばならない。
たとえ国王陛下や王太子殿下であってもである。
書庫の本は持ち出し厳禁である。一冊しか存在しない貴重な本、ぼろぼろになっていたりする本、手に持っただけで傷んでしまう本、理由は様々。本を護るため、この規則だけは守ってもらわねばならない。
たとえ国王陛下や王太子殿下であってもである。

