僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

戸惑う私をよそに、完全にいつものカメラマンモードに突入している。

まあいいか、と私は撮られるままになった。

顔に集まっていた体温もいつの間にか引いて、少しだけ笑えるようになる。

私が笑うと、天宮くんはますますシャッター音を響かせた。

そしてカメラ越しに、あの独特の熱い視線を送ってくるのだ。

夕暮れの空に、公園から響く子供の声。

あたり一面に広がるオレンジ色のマリーゴールド。

天宮くんの奏でるシャッター音は、私にとっては、どんな音楽よりも心地いい。