僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

だけど君は、自らの意志で僕の前にまた現れた。

『天宮くんに会いたくて……』

僕が泣きそうなほどうれしかったことなんて、君は知る由もないだろう。

それから僕は、消えゆく命の灯火に逆らうように、よりいっそう君を撮るのに夢中になった。

もっと色づいてほしい。

僕の世界を、鮮やかに染めてほしい。

最期の瞬間、瞼の裏に浮かんだのは、花のような君の笑顔だった。

僕は花の色を知らないけれど、花の色がきれいなら、君に似てると思うんだ。

君は、僕を彩るすべてだったから。