僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

寂しい、悲しい、虚しい。

そんな感情を押し殺し、母さんが困らないよう、僕はいい子になった。

奇病を抱えているのに悲愴ではなく、父親を亡くしているのに寂しげでもなく。

人目を気にしてばかりの、ふわふわとした、形を持たない自分になっていく。