僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

今にして思えば、何も考えずに生きていた私はたんなるバカだったんだと思う。

人間ってたいてい、子供の頃は自分を中心に生きているけど、少しずつ周りとの付き合い方を学んでいくものだ。

あの子かどんな性格か。あの子が誰を好きか。あの子とどの子が仲がいいか。

どんな発言をしたら仲間と認識してもらえるか。

あの子みたいに、ひとりにならないで済むか。

そんなセンサーをいくつも無意識に体に張り巡らせて、自分の立ち居振る舞いを計算する。

私にはそれができなかった。そして今も、やり方がよく分からない。

『タイプじゃなかったから』――その発言の前にもきっと、同じグループの子たちには、私に対する積み重なったわだかまりがあったのだろう。

そして皆の嫌悪感が一致したとたん、グループから追放され、クラスの最下級まで突き落とされた。