僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

家族とは仲が良かったし、ほしい物はたいてい買ってもらえたし、甘やかされている方だったと思う。

愛されている自信もあった。

でも学校に行かなくなったとたん、すべてが変わった。

『どうしてほかの子みたいに学校に行けないの!?』

はじめはもの言いたげに様子を見ていただけのお母さんだったけど、一ヶ月を過ぎた頃、唐突に泣きじゃくりながら私を責めてきた。

『お母さんの育て方が間違っていたって言うの!?』

別にそんなことは言ってない。

ていうかこの問題に、お母さんは関係ない。

だけどがなり立てるお母さんを見て、子供だろうと大人だろうと、結局人間は自分が一番かわいいんだということを知った。

世間的な評価ばかりを気にしているお母さんは、学校に行けなくなった私の気持ちを知ろうともしていない。

自分自身を否定されたくないだけだ。