僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

結局最後に自分を突き動かすのは、自分自身だから。

「やっぱり難しいですかね? 無理にとはいいません。ただ、本当によく書けていたから……」

「…‥出ます」

「ん?」

「スピーチコンテスト、出てみます」

「そうですか。それは願ってもないことです」

水谷先生が安堵と驚き半分の表情を見せる。

作文をスピーチ原稿にするための改稿案を渡すと言い残して、先生は去っていった。