「夏生さん、ちょうどよかった」
部活が終わり、足早に昇降口に向かっていると、職員室から出てきた現国の水谷先生とたまたま出くわした。
「この間のスピーチコンテストの話、考えてくれましたか?」
私は足を止め、一瞬考え込む。
そんな話があったことを、すっかり忘れていたからだ。
元不登校の私が大勢の人の前に立つなんて、あり得ない。そもそもそういうタイプじゃないし、場違い感がすごい。
だけど、勇気を出して部室に来てくれた高安くんの姿を思い出す。
――変わりたい。
変わりたくないと思っている人間なんていない。
変わりたいと思っても変われなくて、あきらめている人がほとんどだ。
本当はほんの少しの優しさと勇気で、変わることができるのに。
優しさは、天宮くんが私にくれた。
カメラのシャッター音とともに、じわじわと包み込むように時間をかけて。
あとは、私次第だ。
部活が終わり、足早に昇降口に向かっていると、職員室から出てきた現国の水谷先生とたまたま出くわした。
「この間のスピーチコンテストの話、考えてくれましたか?」
私は足を止め、一瞬考え込む。
そんな話があったことを、すっかり忘れていたからだ。
元不登校の私が大勢の人の前に立つなんて、あり得ない。そもそもそういうタイプじゃないし、場違い感がすごい。
だけど、勇気を出して部室に来てくれた高安くんの姿を思い出す。
――変わりたい。
変わりたくないと思っている人間なんていない。
変わりたいと思っても変われなくて、あきらめている人がほとんどだ。
本当はほんの少しの優しさと勇気で、変わることができるのに。
優しさは、天宮くんが私にくれた。
カメラのシャッター音とともに、じわじわと包み込むように時間をかけて。
あとは、私次第だ。



