僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

それでも二階堂部長は、すべてを察したようにうなずいてくれた。

「なるほど、そうだったんや。それでときどき部室のプリンター使ってたんやね」

「はい。それでその、最近行かなくなったのは、深い理由はなくて……」

高安くんの方に向き直り、しどろもどろに理由を告げる。

すると高安くんが、一瞬泣きそうなに顔をゆがませた。

それから唇を引き結び、拗ねたような顔になる。

そのささいな高安くんの表情にハッとさせられた。

「もしかして、写真、待っててくれてたの……?」

思わず聞くと、慌てたようにさらにムッとされる。

「待つって言うか、見るたびに呆れてたから、呆れるのが楽しみになっていたんだ」

呆れるのが楽しみになる?

わけが分からなくて首を傾げる。

すると高安くんが、ため息交じりに言った。