僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

ハッとして、足がすくんだ。

もしかして高安くんは、定期的に届けていた写真がここ最近届かなくなったから、心配になったの?

高安くんは、私の届ける写真を待っていたというふうにもとらえることができて……。

「写真? 何のこと?」

沈黙していると、二階堂部長がずいっと話に割り込んでくる。

「あ、その。ときどき高安くんの家に写真を届けに行ってたんです」

「え、そうだったん? なんで?」

「写真部員として、高安くんからのアドバイスがほしくて……」

写真を届けることによってつながりを作って高安くんの心の支えになりたかった、なんて言い出しにくくて、ごにょごにょと誤魔化す。

今にして思えば、自分でもわけの分からない案だからだ。 

写真のアドバイスを求めるなら、別に高安くんじゃなくてもいい。

二階堂部長の方がよほど適任だろう。

だから私の答えには、違和感しかなかった。