僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

翌日の、二学期初めてのお弁当の時間。

席替えをして隣になったばかりの女子に声をかけられた。

「夏生さん、一緒に食べない?」

眼鏡をかけたショートカットのその子は、染谷(そめや)さんという名前で、休み時間のたびに本を読んでいるようなタイプの子だった。

よく似た雰囲気の石川さんという友達がいて、ふたりはいつも一緒。

私と星羅とは違う、本当に気が合っているからこそ一緒にいる雰囲気のふたりだ。

そんなふたりの間に私なんかが入っていいものか、戸惑ってしまう。

「でも……」

すると、染谷さんが泣きそうな顔で笑った。

「一緒に食べよう? 三人の方が楽しいし」

いつの間にか私たちの席の近くに来ていた石川さんも、緊張した顔で微笑んでいる。

「私たちもね、一年の頃友達とうまくいってなかったことがあって……だから……」