僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

そんなふうに無理に自分で自分を納得させたけど、返事がこない寂しさはずっと心のどこかにまとわりついていた。

お盆が過ぎ、夏休みも終わりに差しかかったころ、ようやく天宮くんから返事がくる。

《返事、遅くなってごめん。明日は空いてる?》

焦ったような文面だったけど、私はもう身の程をわきまえていた。

これくらいの距離感が、同じ部活ってだけの私と天宮くんにはちょうどいいのだろう。

寂しいと思う心に無理やり蓋をする。

《ううん、大丈夫。明日、空いてるよ》

前にひとりで高安くんの家に行って以来、また写真を撮りためていたから、タイミング的にはちょうどいい。