僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

私もいるのに、まるでいないかのように飛び交う文字とスタンプ。

学校だけでなく、トークアプリの世界からも追放された私。

仲間内のノリでの盛り上がりと、残酷なほどおもしろかわいいスタンプを眺めているだけで、胃を捻じ曲げられたような気分になった。

『あいつら、お前以外で新しいアプリのグループ作ったらしいよ』

にやけながらそう教えてきたのは、山西くんっていう、小学校から一緒のスクールカーストトップに君臨する男子だった。

山西くんは、私に告白したバドミントン部の先輩を同じグループのかよちゃんが好きだったこと。

かよちゃんの健気な恋をみんなが応援していたことを、わざわざ教えてくれた。

――『タイプじゃなかったから』

その発言が、きっといけなかったのだと思う。

ちょうど同じ日から、五人は私を除外するように、いつもとは違う席でお弁当を食べるようになった。