僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

次は、いつ天宮くんに会えるだろう?

そんなことばかり考えて、毎日を過ごすようになった。

ついに我慢できず、天宮くんにメッセージを送ってみることにした。 

前は天宮くんから誘ってきたし、私から誘ってもおかしくはないだろう。

そう何度も自分に言い聞かせて。

《合宿で撮った写真を高安君に届けに行くんだけど、一緒に行かない?》

だけど天宮くんからは返事がないどころか〝既読〟すらつかないまま、一日が過ぎる。

そしてそのまま、一週間が経っていた。

秘密を打ち明け合った天宮くんのことを特別な友達のように勝手に感じていたけど、みるみる目が覚めていく。

そうだった、私たちはしょせんは、ただの同じ部活という薄い間柄だ。

結局、高安君の家のポストにはひとりで行った。

天宮くんは、きっと忙しいのだろう。

家族で旅行に行っているのかもしれない。