僕は花の色を知らないけれど、君の色は知っている

『うーん、そういうことじゃなくて』
『それはちょっと違う』
『あー、ところでさ……』

私が何か言っても、そんなふうにやんわりとつまはじきにされてしまう。

見えないナイフのように、じわじわと胸を切り裂く拒絶のことば。

私を除外するときのみんなの乾いた笑みと静かな目くばせが、心の奥深くに泥水のように沈んでいった。

なにかがおかしい。

感じた不安は、間違いではなかった。

そのうちいつもの六人でお弁当を食べていても、私ひとりだけ、黙々と食べていることが多くなる。

トークアプリのグループにおやすみのスタンプを送っても、前みたいに反応してくれなくなった。

《誰か、今日の時間割教えて。》

そんなささいな発言もスルーされて、まったく関係ない話が、私以外のみんなで楽しげに繰り広げられていく。