自由行動から戻るとクラスごとで順番に入浴して、学年全体で一斉に夕食を済ませて、その後はレクレーションでダンスを踊った。

一泊二日の修学旅行は、一日の内容がすし詰め状態なので、小学生の私達には過密スケジュールだった。



昼間にたくさん観光したせいか、足が鉛のように重い。
きっと、私だけじゃないはず。


疲れてあくびが止まらないほど眠かったけど、夜は部屋で恒例の恋バナで盛り上がり、下がりつつあった目も興奮するあまり全開に。

部屋は仲が良い仲間同士だったので、遠慮せずに恋バナを楽しめた。




ところが、愛里紗達が恋バナで盛り上がってる一方で、別の場所では事件は起こっていた。


翔と同じ班のミクが同日の夜、見回りに出ている先生達の目を盗んで、翔を宿舎の階段付近に呼び出して告白をした。

愛里紗が噂話として聞いたのは、翌朝の事。