君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜



・・・終わってしまった。

久しぶりにもうちょっと話せるかなと思ってたのに、今日はあっという間だったな・・・。


はあ。奏が疲れてるなら仕方ないよね。


ちょっと話せただけでもよかったと思わなきゃ。

それより、奏の様子がちょっと変だったけど、やっぱり十也くんが関係してるからだよね・・・。


どうしよう。


やっぱり付き合ってるフリなんて、まずかったかな。


告白くらい自分でなんとかできるようにならないとダメだよね・・・。


いくら十也くんの役に立てるって言ったって、奏は絶対いい思いはしないだろうし・・・。


一旦受け入れといてあれだけど・・・やっぱり付き合うフリはやめようって、十也くんにちゃんと断ろう。


そう決めて、学食に戻った。