「ピッピッピっピピピピピ〜」アラームの音がする。


う〜ん、うるさいなあ。私はアラームを切って起きた。


顔を洗い、朝食を食べる。ここにいるのは私だけ。


周りには誰もいない。


「もうそろそろ慣れなきゃな。」


歯を磨いた後、おさげのウィッグを被り、眼鏡をかけて地味子に変身した。


今日は高校の入学式、私は一人暮らし中だ。両親は交通事故で亡くなった。
しかし、両親が残してくれたお金が莫大なので、お金に困ってはない。


私は目立ってはいけない。目立たないためには地味にならなければならない。


この格好は真面目そうでピッタリだ。真面目ちゃんは目立たない。


準備をし終えたあと、私は家を出た。


「はあ、学校行きたくないな。」