なんだか、ワケありなわけ?

 どんな子たちなんだろう。

 さらに身を乗りだした瞬間、手がすべって枝葉を揺すってしまった。

 当然、「ガサッ」という大きな音とともに、何枚、何十枚という枝葉がヒラヒラと落ちて行く。

「だれだっ」

 さらに当然だけど、バレるにきまっているわよね。

 二人とも弾かれたように立ち上がり、上を見上げた。

 二人は、枝葉を透視でもしてやろうとでもいうように目を細めて必死に見ている。