「おいっ、いいかげんにしろ。こんな役立たずに何を話したってムダだ。さっさとおれをどうにかしろ。こんなど田舎、刺激もなにもないじゃないか……」

 頭の中がお花畑のマリユスは、空気を読めないどころかこの場をかき乱しまくってきた。

「だまれ、クソ王太子っ!貴様と父がおなじなどと、恥辱以外のなにものでもない」

 そのとき、わたしだったら立ち直れないようなひどいことを言ったのは、当然クロードである。