「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました

 拳を握りしめ、彼の美貌をあらためて睨み付けようとした。

 その瞬間、急に冷めた。なぜかはわからない。

 彼の美貌に浮かぶ表情を見たからかもしれない。

 そこにあるのは、いままで一度も見たことのないやわらかくてやさしい表情(もの)だった。