「本領くん、すとっぷ、ストップ……!!」



SolとLuna改め
──『AMI』幹部室、奥のベッドルームにて。


じたばたするわたしを、難なく片手で押さえつけるひとりの男の子。


名を、本領 墨くんといいます。


線の細い体の、いったいどこに、そんな力を隠し持っているというのか。


感心している間もなく、視界がぐるん!と一転。



「おわっ!」

「ふー……、いい眺め」


にこっと、ご満悦な表情。

悔しいくらい今日も綺麗で、雑に押し倒されたというのに、ほうっと見惚れてしまう。


……って、だめだめ。



「本領くんはなれて……」

「なんで、」

「まだ昼休みだから!」

「昼休みだからいいんじゃん。他の休み時間より長いよ?」



うっ、それはそうなんだけど、そういう問題じゃなくて……。



「1週間も会えなくて気がおかしくなりそうだったのに、まだ俺にお預けさせる気……?」