引き止める声が聞こえたような聞こえなかったような。

それでも今はわたしの出る幕じゃないと思って、家に家に急ぐ。



びっっ……くりしたあ……。

なるほど、本領家の次男って感じだった……。


状況だけ見れば、たしかに怖い景色ではあったけど。


本領くんの殺気立ったあの感じ……気が触れたときの雪くんにそっくりだった。


ひょっとして、なんだかんだ似てるのかもって思う。


なんか意図せずプライベートを覗いちゃったみたいで申し訳ない。


あした、微妙に会うのが気まずいなあと思いながらも

好きな気持ちは気持ちはぜんぜん変わらなかった。