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「……え!? 桜橋黎とお見合い!?」
「シィーッ! 誰かに聞かれたらどうするのよ!」
買い物から数日後、あちらから連絡があり今週の日曜日がお見合いの日になった。
私は一応、色々心配をしてくれた藍良に言っておこうと思い人気のない場所で伝えることにした。
「ご、ごめん。だって、桜橋黎って理事長の息子なのに不良グループに入ってるって言うじゃない」
「うん、それは知ってるけど。決まったものは仕方ないしさ……お父さんに、安心してほしいから」
「まぁ、わかるけど……でも、なんでよりによってアイツなの」
「お姉ちゃんの婚約者の弟さんだから、じゃないかな」
理由は私もよくわからない。
ただ単にお互いに縁を作りたかったのか、お父さんが悩んでいたみたいだしあちらからの打診なのか、本当によくわからない。



