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 それから一週間経った休日のこと。
 私はドレス専門店へとお母さんに連れられてやってきた。


「じゃあ、行くわよ!」


 とても気合いの入ったお母さんについて行き、店内に入る。確かこのお店ってパーティー用のドレスを買ってもらった時に来た気がする……


「お母さん、そんなに気合い入れなくてもいいんじゃないかな」

「何言ってんの! 最初が肝心なんだから。私もね、お父さんとは――」


 私は話が長くなりそうなお母さんの言葉を遮り「はいはい」と言いながらドレスを見に行く。

 二人で見ていたけど、どれも可愛らしすぎてどれが似合うのか分からなくて店員さんを呼ぶと店員さんに色々な質問をされる。
 それに答えると、店員さんはすぐにいろんなタイプのドレスを持ってきてくれた。