尖っているラテン男、エクソシストになる〜combattere〜

「……あの、どうやって悪魔を祓うんですか?」

「ああ、台詞を言えばいいよ。……さあ、祓おうか」

フェリシアーノがそう言うと、青白い光が手元で輝く。やがてその光は二丁の拳銃へと姿を変えてしまった。

「この武器で悪魔と戦うよ。みんなももう使えるんじゃないかな?台詞、言ってみて?」

突然現れた拳銃に戸惑った表情を見せながらも、ガブリエル以外の三人はフェリシアーノが言った台詞を口にする。三人の手元で違う色の光が煌めき、武器に変わっていく。

黒人の男性には斧が、金髪碧眼の男性にはライフルが、アジア人の女性には日本刀が現れた。

「君もやってみて!」

フェリシアーノがガブリエルに話しかけ、三人の目が彼に向けられる。刹那、ガブリエルの頭の中には思い出したくない記憶が蘇ってきた。人から「嘘吐き」と言われ、蔑まれていた頃の記憶だ。

「そんな手品に騙されねぇからな!俺をまた馬鹿にするつもりなんだろ!?」