尖っているラテン男、エクソシストになる〜combattere〜

(こんなの、どうやって戦ったら勝てるんだよ!大きさはあっちの方がデカいし、返り討ちにされる可能性の方が大きいじゃねえか!)

恐ろしい悪魔を見てガブリエルの手が震え出す。そんな中、フェリシアーノとルートヴィッヒ、莉愛とベジは冷静な態度だった。

「……それじゃあ、作戦通りにね」

フェリシアーノがそう言うと、ベジと莉愛が「了解」と言いながら駆け出していく。ルートヴィッヒとフェリシアーノはその場から動かず、武器である拳銃とライフルを構えていた。

悪魔が莉愛とベジの存在に気付き、取り憑こうと近付いてくる。やられるのでは、とガブリエルは手に汗が滲んでいった。だが、二人は怯えた表情など一切見せない。

パンッと音が響く。フェリシアーノとルートヴィッヒが発砲したのだ。銃弾は悪魔の肩の関節と足の関節を貫いていく。そして、莉愛とベジは刀と斧を構えて振り下ろした。

関節が砕けた足を切り落とし、続いて首や肩を狙って武器を振り下ろす。その間にもフェリシアーノとルートヴィッヒの放った銃弾は悪魔たちに降り注ぎ、少しずつ悪魔たちは弱っていった。