尖っているラテン男、エクソシストになる〜combattere〜

(この風に乗って誰もいない無人島に行きたい……)

人さえいなければ、恐ろしい怪物に苦しめられることもないのだ。人と関わらない生き方の方が楽である

(こいつらに悪魔が見えていても、俺は信じることができねぇ……)

今まで誰も信じることなく生きていたため、素直に受け入れることができないのだ。寝返りを打ち、もう眠ってしまえと自分に言い聞かせる。

「ガブリエル!少しだけでもみんなと戦う練習しようよ〜。その後はみんなでおやつの時間にしよ?僕、ティラミス作ったんだ!」

フェリシアーノが肩に触り、声をかけてくる。その声は少し困ったような声だ。だが、ガブリエルは無視を決め込んで目を固く閉じる。その時だった。

「フェリシアーノさん!××の裏通りで悪魔が騒いでいるようです。一般人たちが騒いでいます」

フェリシアーノに誰かが話しかけ、フェリシアーノはガブリエルに声をかけるのをやめると「悪魔が出たみたい。初仕事だね」とルートヴィッヒたちに声をかける。