オージ先輩と焼きチョコクッキーを食べた。

私が教えたクッキーをオージ先輩たちのクラスでやってるカフェのメニューにしてくれて、お礼にって紅茶も奢ってくれた。

1つのテーブルでオージ先輩と向き合いながら飲む紅茶は緊張して味なんてほとんどわからなかった。

たくさん話しかけてくれて、それに笑いながら相槌を打って、素直に楽しいって思ってた。

やっぱりオージ先輩はカッコいいなって…

だけど、そう思ってる心のどこかで落ち着かない感情に掻き立てれてた。

こうして笑ってる間にもずっと気になっちゃってソワソワして。

ふとした瞬間消える表情に気付かされる。


今日まだ小鳩に会えてない。


小鳩…、今チョコ研の当番中だよね。

チョコレート売ってるんだよね。

売れちゃったかな、魔法のチョコレート。


小鳩はどんな顔して最後のチョコレートを見てる?