その日、主治医である叔父から私のもとへ連絡が届いた。 3月7日。 冬から春へと移り変わる、暖かな日。 主治医や看護師、家族に見守られるなか。 彼は、浅倉 千隼くんは。 とても穏やかに、やさしく眠るように、18歳という生涯を静かに終えた─────。