ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。





『じゃーん!今日は生姜焼き~』


『…青石先生が好きなやつだ』


『あれ?なんで知ってるの…?私いつ叔父さんのこと千隼くんに話したっけ…?』


『……あ、…高校の、とき』


『そうだっけ…?おかしいなあ、わりと記憶力いいはずなのに…』



それから当たり前のように、ダイニングテーブルには夕飯が運ばれてくるんだ。

もちろん目の前の女性の手作りで、いつも嬉しそうな顔をして俺の反応を見てくる。


彼女は李衣で、だけど俺が知っている李衣より大人で綺麗なお姉さんって感じ。


それでもやっぱり変わらないところがあって可愛いなって思う。



『どう?美味しい…?』


『…うん。おいしい』


『よかった!ちょっと醤油入れすぎちゃったのは秘密だよ?』


『……言ってるし』


『えへへっ』



俺はどんな見た目なんだろう。
俺も未来の姿になっているんだろうか。

どうやら俺たちは一緒に住んでいるらしく、まだ結婚はしてないっぽくて。



『ねえねえ千隼くん。来月のお遊戯会、なにがいいと思う?できれば子供たちみんなが活躍できるものがいいなーって思ってるんだけど…』


『…劇、とか』


『あっ、うんうん!それは私も候補に入ってるの!やっぱり劇が良さそうだね』