ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。





「これってさあ、つまり言っちまうとアレだろ?青石を膝に乗せて、こう……な?」


「はははっ!女子たちドン引きしてんじゃねーか!」



良からぬジェスチャー。

女子たちは冷めた視線を北條 拓海を主に、千隼くん以外の男子へと送る。



「………」


「うわっ、ほら浅倉を怒らせたぞ拓海!」


「お前ら分かってねーな。案外こういうの好きだぜ浅倉は」


「いやいやっ、お前と浅倉を一緒にすんなって!」



まったく下品すぎる。

そこに浅倉 千隼を混ぜないでほしいのに…なんて思っていると、なぜか彼は私を見つめてきた。



「李衣、乗る?」


「っ…!?!?」



とんでもない発言に教室が揺れたような気がする。

しーーんと、静まってからの。



「浅倉っ、ちょっ、おまっ、お前も健全な男だったんだな…!!」


「今日からオレたちの仲間だぜ浅倉…!!ようこそこちらの世界へっ!!」



ドッと、驚きという笑顔に囲まれた。

車椅子で登校してきたクラスメイトに対するものとしては意外な反応ばかりの2年3組。