ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。





「よお浅倉!なっんだよお前!機動戦士になったんなら俺に教えろって!!」


「……うざいんだけど」


「つーか最近の車椅子ハイテクすぎね?なに、自動で操作できんの?まじで?俺も乗りてえんだけど!!」


「……やめてほしいんだけど」


「おいお前ら!こいつとうとうガン○ム操縦してるわ!やばくねえ!?」



さすがとしか言いようがなかった。

包帯から松葉杖、そしてとうとう車椅子で登校してきた千隼くんの元へすぐに駆け寄った北條くんは。


違和感、不信感、疑問、クラスメイトたちの視線を通常どおりに戻してしまう。



「おい浅倉っ、これ時速150キロ出るってマジ!?」


「アホなの?」


「空も飛べるらしいな!?浅倉にいちゃんの空飛ぶ車椅子じゃん!!」


「バカなの?」


「最終的にはビーム出るって聞いたわ!!やべぇよ強すぎだろ!!」


「逆にそんな車椅子みたことあんの」



北條くんにつられたように、男子たちがワアッと千隼くんを囲った。

こんなにも彼がクラスメイトと話しているところを見たのは私も初めて。


複雑ななかに嬉しさがなぜかあって、不安のなかに安心もあって。