「驚いたけど............陽詩と仲良くしたいな。話しかけたりしてもいい?」

「............! うん! うんっ......!」



 顔を輝かせて、明るくうなずいた陽詩。

 その笑顔に、私も顔がほころぶ。

 

「さきこされちゃったー......。わたしとこれからも仲良くしてくれると嬉しい、って言いたかったのにー......」



 陽詩は、ぶつぶつと、そうつぶやいた。

 

「あ、この[学食特製☆チャーハン]をお願いします」

「はっ。えっと、わたしは——」



 陽詩が我に返って注文しているのを聞きながら、私は自分でも、顔がほころび笑っているのを感じた。