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...ああ......。
私はなぜこんなことになっているのでしょうか......。
「ちょっと、勝手に心空を取らないでよ......っ!」
「そうだそうだ!」
「勝手に取るな!」
「「............お前ら、勝手に席動かすなあああー‼」」
「何それ~。知らないよ!」
「......本当に、知らない」
「な!」
「...........うん」
「そーゆう問題じゃねえ!」
「......心空の席動かすな。心空は2班のメンバーだ」
「そうそう!」
「そうだそうだ............て、舞那⁉」
「ええぇ⁉ なんで?」
「うるさい」
「あーうん? おれら戻るな~」
「勝手に戻るなあ‼」
「話の途中だ——‼」
にぎやか。
今私の席の周りには、大空・翼皐・陽詩・舞那・来夢・琉宇がいる。
そして、私の席の位置について言い争っていて............。
「......すごいことになってんな、これ?」
声がしたほうを見ると、時円が立っていた。
時円があきれたように、感心したように、みんなの言い争いを見てる。
「どうすんだよ?」
そう聞かれて、
「は、はは......どうするんだろ......」
私は乾いた笑みをこぼした。

