............えっ............?

 声をかけられ、思わず体がフリーズする。

 か、ぐらくん、今.........。

 私に、話しかけた......⁉

 驚いて、言葉を失う。

 まさか、女嫌いって言われてた神楽くんが......話しかけてきてくれるなんて、考えもしなかった。

 来夢、琉宇、時円も私と同じように驚いた顔をして、神楽くんを見る。



「あいつら、うるさいから......ここにいてもいいし。早く座ってくれない?」



 そう言って、彼が指さしたのは3人。

 来夢、琉宇、時円。



「はっ⁉」

「......⁉」

「あ...⁉」



 3人とも目を見開いていて、そっくりだった。

 そっくりっていえば......大空(つばさ)と、翼皐(つばさ)

 あの後......昨日の昼休みの後、何も話してない。

 ......大丈夫かな。

 そんな心配をしていると、視線を感じた。

 顔を上げると、4人がそろってこっちを見ていた。

 ......うっ。

 認めてないもん、認めてない、認めてなんか............。



「......だめ?」

「......。......いい、よ?」



 結局私は、4人の視線に負けた。