大ありなんだよ............‼



「心空、おはよう」

「悪いな、おはよう」



 そう挨拶してきた二人。

 琉宇と時円。

 

「おはよー......って、え⁉ これどういうことっ? なんで席変わってるの⁉」



 私は早口にまくしたてた。

 なんか、おかしくない......?

 私、邪魔(じゃま)にならないように移動したのに......

 なんで変えちゃうの......⁉

 ちょっ、神楽くんは?

 

「か、神楽くんはいいの......⁉」

「あー、問題ないから安心してな!」

「いやあるし、安心できないって......!」



 神楽くん、絶対に嫌でしょ......。

 ていうかいやだよね......!

 女嫌いって言ってたし。

 私これでも一応女ですよ......!

 それなら、なおさら......っ。

 一人そう心の中で悪戦苦闘(あくせんくとう)していると、「......あ」と神楽くんの声がした。

 振り向くと、普通に神楽くんが立って、こっちを見てる。

 ...........ひっ......!

 きっとこんな女、神楽くんは......いやだと思う............!

 机を2班に戻そうと机に近寄ると、



「......おい」